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お山の里でぼちぼち暮らす

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古民家調査

今日は1月7日か・・・いま、カレンダーをみてやや驚いたと言いますか・・・。
正月は3日から愛知県までいったりしていつになくブンブンモード。
そうそう、昨年秋くらいから三重県民かってくらいにやたら大和国を越境して隣国へ侵入。

ここは三重県との県境に位置するから比較的行きやすいけど、マルコ(飼い犬)の晩ご飯と散歩に間に合うように帰ってくるのはちとムリだから隣のノンちゃんに頼むのだ。のんちゃん、ありがとね〜〜〜。

まともかく、出かけて行ってなにしてるかっていうと古民家調査/耐震診断だ。
古民家の耐震診断は普通の計算法ではできないので限界耐力計算法という特殊な計算法を使う。超高層ビルなんかの構造計算で使う高度な計算法だけど、要は普通の計算法に「時間」が加わった一次元高い計算法ってわけだ。
難易度も「普通の」が「小学校の算数程度」なら限界耐力計算法は「大学の数学」。でもパソコンとソフトがあればまあラクチンだ。(ないと地獄だわ)

古民家調査では家の構造をすべて計る。例えばこんな具合に;
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これは床下にもぐって床下の構造材のあさまり具合や痛み具合をチェックしているところ。あそうそう、今回の家はこんなの;
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いやあもお大きい・・・あとで計って分かったけど80坪以上もあったよ。昭和10年に当地へ移築されたそうな。

家の中では戦中まで「おかいこさん」を飼っていた・・・その跡が床下から見つかった。
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構造計算するためにたくさんの寸法を測らなきゃいけないんだけど、こうして家の歴史を垣間みながらここの地域、国の歴史とか気候風土などの自然環境の特性をあれこれと想像したり感心したり、大工さんの仕事ぶりをみてどんな大工さんが建てたのか想像したり・・・古民家調査はなかなか楽しいぞ。
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珍しい小屋組・・・巨大な「火打」が二階小屋組の四隅に入っている。
小屋組の架構材は下部構造のそれと同じくかなり大きめのものが入っているけど、妙に小振りな貫が入っていたりして・・・日本全国、小屋組は色んなタイプがあるのでちょと面白い。
古民家調査_c0212823_183151100.jpg
こちらはお隣に建っていた元茅葺きの古民家。これもたいした大きさ・・・だけど構造は意外にかなり細め、でもさほどの狂いもなさそうで、やはりバランスが大事っていいますか・・。せっかくなのでみんなで記念撮影もして。
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FBには別ヴァージョンをアップしたらえらい受けちゃって。
次回ミーティングは職人による職人のためのバンド/名付けて「古民家」の練習を兼ねてまたまた三重県の某山中で密かに・・・レコーディングを夢見ながら〜。
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仕事が終わってもすぐには帰らない。
チーム古民家は廃品に愛を注ぐ・・・。
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なにかあるぞ・・・
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出てくル出てくる、蒸し器に桶に・・・(つづく?)
by shigezo09 | 2013-01-07 18:11 | 木の家 古民家
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