ナラ枯れ 学生ホームレス
近くの谷間の桜が満開になった。でも去年とは景色がまったく違う。
何本ものナラの巨木がナラ枯れ対策により伐採されてしまった。
近寄って年輪をざっと数えてみたら60以上はあった。
ここの住宅団地の造成は50年ほど前にあったのでこのナラの木は造成前から立っていたってことになる。
伐採されて一ヶ月近くたつけどまだナラ特有の油っぽい匂いがあたりに漂っている。
春の新緑も夏の日の木陰も秋の見事な紅葉も今年からはもうないのだと思うとさみしいし残念でならない。
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昨日、アメリカの学生ホームレスについてのドキュメンタリー番組をみた。
アメリカ州立大学は学生数46万人のマンモス大学だが調査によればそのうち5万人がホームレス経験者であることが判明した。住居には12%、食事には40%もの学生が困っているという。
番組では実際に車の中、分別された紙専用ゴミ箱、友人宅等で寝泊まりしている学生を紹介していた。
背景としては授業料や物価の高騰があるとされていた。授業料は10年で倍になりアパートは1DKで家賃が11〜13万円だという。中流家庭くらいではなかなか難しいのが現状とのこと。
またどこかの国と違いアメリカの大学は授業の数が多く出席も厳しいため学業とアルバイトを両立させるのが難しいらしい。
そのため学生の7割が学生ローンに頼っているがそのうち1割は返済不能に陥るそうだ。
*返済が滞った後どうなっていくかは番組では放送されなかったが「貧困大国アメリカ」(岩波)に詳しく書かれている。
こうしてアメリカで起こっていることはニホンでも少しカタチを変えて起こっているとみて間違いないだろう。
世界でもっとも「競争」を押し進めてきた社会が結局のところ自らの首を締めていることは知らぬフリをしてよその国のせいにして支持されているのがトランプだけどやはり気づいてもらわないと世界はグローバル化とかなんとかいってさらに厄介な状況に追い込まれていく。