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お山の里でぼちぼち暮らす

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カテゴリ:認知症( 4 )

記憶



今朝おきたとき降っていた雪はやがてみぞれに変わり
昼前にはまた雪になって止んだ。

今日はめずらしく午前中に母の入っているグループホームに
面会に行った。
ホームの中は暖房が暑いくらいに効いていて職員の中にはポロシャツ1枚のヒトもいる。

母親は食堂のテーブルで憩っていた。

グループホームは認知症のヒトが入居する施設で
うちの母が入居しているホームは1フロアーに9名、
2階建てで全部で18名の方が住んでいる。

認知症の程度はマチマチで母の隣りのテーブルでは元校長先生だったという方が雑誌を手に持ってテーブルに角をあてて音を出していてそれがだんだん激しくなっていったところで職員の方に優しく抱きしめられていた。

ぼくが訪問したときは毎回同じハナシを母はしてくれる。
それは母親が80年以上前に住んでいたところのことで家の近所の学校や神社、お屋敷のことなど聞いていて情景が浮かぶほどにけっこう詳しい。

今日はちょっとそれをメモして帰ってGoogle mapで今でもあるかどうか調べてみた。

すると・・・東京都品川区の大崎駅からさほど離れていないその学校や神社はなんと母の話したままに残っていた。

一緒にハナシに出てくる天皇家の末裔にあたると思われる方のお屋敷はなくなっていたがどうやらマンションになっているようだった。

訪問すると必ずこのハナシをする母なんだけどホームに入る前に40年ほど住んでいたホームからほんの歩いて数分の家/暮らしのことは殆ど覚えていない。

昨年後半から息子(ぼく)のこともときどき忘れてしまうようになった。

映画「2001年宇宙の旅」のクライマックで船長がハル/人工知能の機能を奪うべく記憶中枢部品を少しづつ抜いていく作業は
ニンゲンがだんだん機能を停止していく過程に似ていて母のいまとオーバーラップする。

それにしても母の記憶は80年以上も前の時代は鮮明なのにそれ以降がほとんど思い出せないというのはいったいどういう違いがあってそうなるんだろうか?

ふりかえって自分の記憶を辿ってみてもやはり年代によってかなり違いがあって新しいほど鮮明なことは全くない・・・。

どうも自己との「関係性の程度」で決まってくるようにも思える。
感動の大きい体験などは忘れにくい。
日常的なこと、どうでもいいと感じていることはすっかり忘れ去る。

もし、ず〜〜っと毎日楽に同じことを繰り返すような日々を過ごし続けたら歳をとって自分の人生を振り返ったときに「何も思い出せない」ということがおこりうるかもしれない。

だからといって「有為」/何かすることだけが大事だとはとても思えないが。



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by shigezo09 | 2017-02-09 13:53 | 認知症 | Comments(2)

認知症カフェ(2回目)

今日は実家近くで認知症カフェの日。

近くに認知症の母親を介護されておられる方がいらっしゃるので誘ってみた。

こちらの方は認知症が自身の子供を認識できないレベルまで進行されている。

せっかくだけど一時間も親から目を離せないということで辞退された。

それでも玄関先で介護のあれこれを30分近くもずっと話し続けられた。

こういう方こそカフェに行ってみんなの前でハナシをしたり聞いたりした方がいいように思うのだけど致し方ない。


カフェには少し早めに着く予定がちょっと遅れて席に着いてみると前回とは顔ぶれが殆ど変わっていた。

というのもお隣の宝塚市から関係施設の方が4人も見学に来られていたから。

認知症カフェのような集いは宝塚でも色々あるがこの名称ズバリのものはまだないようなのでその道の?積極的な方々が見学に来られたということ。(全国にはほぼ100ほどの認知症カフェがあるそうです。)

新しく来られた方も3人いらしてたので今回は前回ほど笑いだらけの会にはならなかったけど、代わりに?話題が少し広まった感じでそれはそれで面白かった。

たとえば宝塚市には男性介護者の会や若年性認知症のための会があってその話しを興味深く聞かしていただいた。

特に若年性認知症は高齢者の場合と違って就学児童のいる世帯も多く生活費の問題ではるかに深刻だという。


会が終わって家に帰ると母親が食事を配達してくれる会社にクレームの電話を入れていた。それも以前と違って完全にクレーム口調で。

ぼくは黙って電話を代わってもらいお弁当屋さんにひたすら詫びる。

相手方もいくら慣れているとはいえ毎日何度もかけられてはたまらないだろう。

数えきれないほどのクレーム電話をかけているけど母親はそのことを一切覚えていない。

ソンナコトスルワケガナイ、シテイレバオボエテイルハズ,,,とのこと。

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by shigezo09 | 2015-03-26 20:38 | 認知症 | Comments(0)

お笑い認知症

今日も寒いし曇天でドヨ〜〜ン...と、外を見たら雪が舞ってるじゃないか!
今シーズン最後の強い寒波かな?

さて、去年あたりから大食いの大人の男性くらい食べる母親が昨日、珍しくも昼ごはんを食べ忘れた。

夕方くらいに母親が晩ご飯用に配達された弁当(2人分位の量はある弁当)を食べ終えたのを見た後で、なにげなく冷蔵庫を開けてみたら昼食用に配達されたお弁当(大盛りのお寿司)がそのまま手つかずの状態で入っていた。

食べたことを忘れるのは毎度のことだが、食べることも忘れ始めたの??


  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪


認知症患者はときどき不可解な行動をする。

・カンズメを冷凍庫に保管する
・お茶をいれるのに急須ごと火にかける
・電気のプラグを抜かずにコードをハサミで切る
・邪魔なものは見えないところに押し込む
・不要なものを土に埋める
・夜中に外に出て暗闇に向かって話しかける(or 怒鳴る)

ざっと思いついただけでもこれだけあった。

「徘徊」は有名だけどもっと小さな行動はたくさんある。

周りのものは最初のうちこそショックを受けるがやがて慣れてきてそのうち笑うことさえできるようになる。(もちろん個人差あり)

もっとも笑うに笑えないようなことも起こるけど、大抵は笑ってしまった方が介護者の精神衛生上よろしいような気がする。

なんだかブラックジョークのようにも思えるこれらのハナシは集めておくと案外おもしろいネタになるかもしれない?


  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪


先月、うちの母親はボヤをおこした。

下着を手洗いしてそれを電気ストーブの上に直接置いて乾かそうとし、それに火がついて・・・。

母はその場にいたらしく自分で火のついた下着を風呂場に持って行って消したらしい。

その後は燃え焦げた下着もそのまま放置して...しばらくすると自分のした行為は全て忘れてしまって家の中に煙が充満しているのに驚いて慌てて僕に電話をかけてきた。

この日は僕は実家にはいなかったし、事態は急を要するようなので実家の隣りの方に電話を入れて見に行ってもらった。

10分後くらいにその方から連絡があってその方もやや興奮気味に話された内容は、母親は全てなにも覚えいないがとにかく火は消し止められていて問題ないですよ...ということだった。

隣りの方は出火したことよりも母親が全くなにも覚えていないことに驚かれておられた。

この1月には実家から1キロも離れていないところにある老夫婦の家が全焼する火事があったとこで、うちの実家の周りの方達は母親には早いとこ施設に移るか僕にずっと一緒に住んで欲しいと思ってるだろうなと思う。


  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪


先日ちょっと見学に行ったデイサービス施設に中学時代の友人の母親がおられてしばしお話をさせていただいた。

息子は関東に出て行ったまま(医大病院の外科医で超多忙)で家に帰ってくることもなく、今は家の目の前にあるこの施設で週に6日泊まっておられるそうで何不自由はなさそうだが...でも別れ際、最後にポロッと「家がいい」と言われた。一言でまとめるとそういうことなんだろう。

そういった施設に行くとまあどこでも老人ばかり(当たり前だ)、それも虚空を見つめている(男性に多い)、テレビの音だけが鳴っていて会話は聞こえない。

うちの母親もグループホームに申し込んで入所待ちの状態なんだけど、なにかやはりこういうとこへ預けてしまっていいんだろうか?という思いはあるのです。

外は猛吹雪になってきましたゾ。

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by shigezo09 | 2015-03-10 11:24 | 認知症 | Comments(0)

認知症cafe

認知症介護者が集まる「認知症cafe」に行ってきた。

今日の参加者はここらあたりに住んでいる方で女性ばかり数人ほど...みなさんご主人の介護で苦労されてる。

特にテーマを設けずに流れに任せて自由に話していく緩い感じがとてもいい。

ぼくの場合は母親だけど男性の認知症はどうも聞いていると勝手が違うというか、かなり厄介そうだ。

まあ聞き分けのない愚図ってばかりのダダっ子をどうやってうまく宥めすかすか...という感じにも聞こえなくもない。(笑)

介護のプロの方の話しでも女性はグループになっていればそれでいいが、男性はグループにはならずバラバラで個別に対応しないといけないんだそうな。


認知症は脳の機能がだんだんと衰えていくことによって発症していく。

その症状は個人差がかなりあるようで、ある人がこれからどのようになっていくかは人それぞれで予想がつかないというのも介護者の心労になる。

うちの近所でも介護疲れで鬱になってしまわれた方がおられた。

医学上の分類は知らないが認知症は立派な精神疾患、知的障害だとおもう。

この社会では知的障害者は社会から隔離するようなシステムだったから、いざ障害者が目の前に現れるとどうやって対処していいのか分からない人が殆どではないだろうか?

うちの場合も多くの認知症患者の例と同じようにまず預金通帳がなくなっていき、そばにいる近親者(=ぼく)が犯人ということになって罵られることとなった。

肉親から犯罪者扱いされるのはボディブローのようにあとからもジワ〜っと効いてきてなかなかつらいものがある。

犯罪者期間(笑)はだいたい1〜2年で収まるようだけどときどき思い出したように興奮して電話をかけてくることもある...もっとも3年もたてば笑ってスル〜できるくらいになってるが不意打ちを食らうような感じのときは心の準備ができずに感情的に反撃してしまうこともある。

これから介護される方は認知症カフェのような会合になるたけ出席して介護経験者の話しを聞かれることをお勧めします。

自分と同じ境遇の人と実際に会って少しでも一緒に話しをすればいくらかの慰めになり、なんだかのヒントが得られることは間違いありません。


  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

認知症cafeを出たらすぐ並びにある八百屋さんに向かって奥にある魚コーナーへ向かった。

ここでは新鮮な日本海の魚が売られていて、先日は光り輝くサヨリを見つけさっそく買って帰って塩焼きにして頂いたときは一口で「人生サイコー!」modeに達した...残念ながら食による絶頂は半時間ほどでナイナイになってしまうけど。

で、今日はなにがあるかな〜ってほんの少しワクワクしながら冷蔵庫を覗くと...やや細長い40cmほどの青い色の魚が目に入った・・・名前は「さごし」。

家に帰ってから調べてわかったんだけど「さごし」は「鰆(さわら)」のやや小振りのものの名前らしい。
刺身の王様だなんて紹介されてる。

http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/13-sawara.html

無水パンにオリーブオイルを少したらして塩蒸し焼きにしたら、いや〜もお〜〜美味いのなんのって!

淡白な中に旨味の質と量が桁外れにすごい、脂もコッテリのってるし。

母親と半分こしようと思って一匹丸ごと持ち帰ったのに母親は要らぬというのでやむをえず独りで全部食べたら食べ過ぎになってしまって、こういうのはよくないね。

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by shigezo09 | 2015-02-26 19:23 | 認知症 | Comments(2)