一軒の家で工期が1年以上というのも昔なら当たり前でも平成のこの世では古いしきたり/風習、慣習がよく残っている奈良でもかなり珍しいのではないか?
ともかく今月は最後の追い込みで各地から職人さんが来てくれたのでほんの一部だけどご紹介・・・。
厨房のカウンター/水屋は吉野の桧で兵庫のM棟梁が作ってくれた。
間仕切りクローゼット収納は構造を昔からある水屋にヒントをえてホゾ組のものをこれもM棟梁にお願いした。こちらは吉野の杉。
続いての登場は奈良の老舗の畳屋のEさん。100% full blood 生粋の職人さん。とても熱い方なのでいつも大汗かかれてます。今回も藁床に備後オモテ。このオモテは八十台のばーちゃまが織られていていらっしゃるが後継者がいないという。注文が少なすぎるのが直接の原因か。
これがEさんの道具。木槌の頭は黒檀だそうです。こんな道具はもうどこでも作られてないとか。下の引っ掛ける道具、先は鋼(はがね)でこれを抑える輪は銀。使い込まれた道具にはこれみよがしなゲージュツ作品には足元にも及ばない存在感がある。
見えますか?/麻の二本糸・・・これが大事なのだとか。
最後は奈良の縄文系木工作家のFさん。今回は長さが3mの大きな食卓を作ってくれた。
バラバラの状態で搬入し家の中で組み立てます。
天板は桂、脚は五百年前のケヤキ。あるお屋敷の大黒柱に使われていたものだそうです。
椅子も到着しました。明日は引っ越しです。