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お山の里でぼちぼち暮らす

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関宿




ちょいと関宿へ行ってきた。



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関宿ってのは東海道53次のうちの一つで
三重県/滋賀県/奈良県の県境あたりにあるのです

俗に言う「伝建地区」に指定されていて
古い町並みが保存維持されてるんのですね

住民は自分の住む家の維持保存について
自由にできない代わりと言ってはなんだけど
行政側から維持のための費用を
負担してもらえるようになってます。



関宿_c0212823_18021395.jpg


道幅は現在の自動車本位の道幅からすれば
狭く感じられますが
人が暮すのにはなかなか心地よい道幅だと
歩いていて感じられます。

むこ〜のほ〜に
山並みがちらっと見えるのが
またと〜ってもいい!



関宿_c0212823_18020997.jpg



観光客の異様に増えてしまった妻籠や馬籠より
案外い〜かもしれません



関宿_c0212823_18021792.jpg
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こんなすごい左官技も見られますし



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かなり年代物の木造建築ですぜ


関宿_c0212823_18023539.jpg


出桁だけど細いな〜
本当に支えてるのかなぁ?

軒がかなり短く感じるのは
おそらく通りにバスを通すために
軒を切ったためではないかと・・・
推察します。
あ〜あ・・・


関宿_c0212823_18023905.jpg


改修中の現場にも見られたのがこの意匠。
破風に1寸角ほどの材が格子状に付けられてる。
なんでだろう?


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庇を切る前にはなかったのではないかと思われる「雨返し」
破風と同じような意匠が採用されている。



関宿_c0212823_18030271.jpg


門の庇の破風はセオリーどうりに一枚で収めてます
(マニアックな話ではないよ)

案外こういう気遣いは
今ではもうほとんど見られなくなったよ。



関宿_c0212823_18031785.jpg


宿も端っこの方に近づきました


関宿_c0212823_18034160.jpg


同じく修復現場。
玄関前をやり直してるんだけど
磨いた延べ石を使ってるけど
すぐ隣に以前から使われていた延べ石が連続していて
そちらはノミ仕上げのようだから
なんだかウ〜ン・・・

それにしても軒がとにかく短いから
こんな平らな石に柱を載せていては
そりゃあ腐りやすいわ・・・



関宿_c0212823_18032802.jpg


宿の端っこの家が休憩所にあてがわれてました。
なかなかいい家です。

高〜いとこに構造的に大事な壁がたっぷりと
配されてますが、施工は大変だったろうな・・・と
やはり施工的に見てしまう・・・(笑)



関宿_c0212823_18034800.jpg


こういうの古い町でよく見かけますが
ここの場合は特に元に建っていた建物の
「低さ」が目にしみます・・・(笑)

ちなみにここの町では境界いっぱいギリギリまで
家が両側から建っているので
軒はお互いに行き交って(笑)
相手の壁に差さり合ってることが
この写真でもわかりますね。

ま、こんなことを観察しながら歩いてきました。

途中、骨董品屋さんが山ほどありましたが
何も買わずに済んだし
天気もまあよかったし
ちょっと車が多かったのには
閉口したけど
まずは楽しめた関宿でございました。

皆様にもお勧めしますよん!




by shigezo09 | 2017-10-16 18:35 | 今日の景色
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