関宿
ちょいと関宿へ行ってきた。
関宿ってのは東海道53次のうちの一つで
三重県/滋賀県/奈良県の県境あたりにあるのです
俗に言う「伝建地区」に指定されていて
古い町並みが保存維持されてるんのですね
住民は自分の住む家の維持保存について
自由にできない代わりと言ってはなんだけど
行政側から維持のための費用を
負担してもらえるようになってます。
道幅は現在の自動車本位の道幅からすれば
狭く感じられますが
人が暮すのにはなかなか心地よい道幅だと
歩いていて感じられます。
むこ〜のほ〜に
山並みがちらっと見えるのが
またと〜ってもいい!
観光客の異様に増えてしまった妻籠や馬籠より案外い〜かもしれません
こんなすごい左官技も見られますし
かなり年代物の木造建築ですぜ
出桁だけど細いな〜本当に支えてるのかなぁ?
軒がかなり短く感じるのはおそらく通りにバスを通すために軒を切ったためではないかと・・・推察します。あ〜あ・・・
改修中の現場にも見られたのがこの意匠。破風に1寸角ほどの材が格子状に付けられてる。なんでだろう?
庇を切る前にはなかったのではないかと思われる「雨返し」破風と同じような意匠が採用されている。
門の庇の破風はセオリーどうりに一枚で収めてます(マニアックな話ではないよ)
案外こういう気遣いは今ではもうほとんど見られなくなったよ。
宿も端っこの方に近づきました
同じく修復現場。玄関前をやり直してるんだけど磨いた延べ石を使ってるけどすぐ隣に以前から使われていた延べ石が連続していてそちらはノミ仕上げのようだからなんだかウ〜ン・・・
それにしても軒がとにかく短いからこんな平らな石に柱を載せていてはそりゃあ腐りやすいわ・・・
宿の端っこの家が休憩所にあてがわれてました。なかなかいい家です。
高〜いとこに構造的に大事な壁がたっぷりと配されてますが、施工は大変だったろうな・・・とやはり施工的に見てしまう・・・(笑)
こういうの古い町でよく見かけますがここの場合は特に元に建っていた建物の「低さ」が目にしみます・・・(笑)
ちなみにここの町では境界いっぱいギリギリまで家が両側から建っているので軒はお互いに行き交って(笑)相手の壁に差さり合ってることがこの写真でもわかりますね。
ま、こんなことを観察しながら歩いてきました。
途中、骨董品屋さんが山ほどありましたが何も買わずに済んだし天気もまあよかったしちょっと車が多かったのには閉口したけどまずは楽しめた関宿でございました。
皆様にもお勧めしますよん!